慶事・弔事の心得



行事の名称・贈る時期・のし紙の表書き・好適品の一覧表です。

慶事
名称(意味)贈り物の時期 のし紙の表書き 好適品(例)


結納(婚約)
一定の品物を取交し、お互いにその約束を確認する。
法律上「物的証拠」と認められる。
御帯料
(新郎からの結納金)
御袴料
(新郎側へのお返しの金包)
結納金の場合、双方の家庭の事情により違いますが、新郎の所得3ヵ月分が原則。
婚約指輪・ネクタイピン・時計等。
仲人(使者)返礼
結納が済んでから2~3日後、両家の代表が揃って御礼に行き渡す。
御礼・御祝儀・酒肴料・寿 金封(結納金の2割~3割が目安)

結婚祝
挙式までになるべく早く
寿・御結婚祝・御祝 家電製品・家庭用品
希望を聞いて重複するものは避ける。
引出物
当日
寿・家喜もの
(名書は両家の名を書く)
アイデア漆器・家庭用品・時計
お返し
挙式後なるべく早く
御祝 家庭用品・時計・繊維

出産祝
命名日、お七夜(=生後7日)後に宮まいり。
生後1ヶ月まで。
御安産御祝・御誕生御福・御祝 先になって必要な品
(6ヶ月以上)・玩具
お返し
宮まいり当日またはその前後
内祝(名書は生まれた子の名) 祝砂糖・石鹸・繊維

結婚記念日
紙婚式(1年)
わら婚式(2年)
菓婚式(3年)
草婚式(4年)
木婚式(5年)
花婚式(7年)
錫婚式(すず、10年)
銅婚式(15年)
陶器婚式(20年)
銀婚式(25年)
真珠婚式(30年)
さんご婚式(35年)
サファイヤ婚式(40年)
ルビー婚式(45年)
金婚式(50年)
ダイヤモンド婚式(60年)

寿(蝶結び)・御○○祝・御祝


年に一度、必ず訪れる結婚記念日は、二人の家庭が築かれた家庭記念日ですから、大切にしましょう。

普通の結婚記念日は内輪に、銀婚式(銀製品)、金婚式(金製品)、ダイヤモンド婚式はなるべく盛大にいたしましょう。

初誕生祝
どんな誕生祝でも、品物は当日までに手渡すのがマナー
祝初誕生日
(目下)
御誕生日祝
(目上)
祝御成長
(誕生日から時 期が外れた場合)
繊維・刃物類・はさみ・玩具類・ゲーム・裁縫セット
お返し
当日又は当日後なるべく早く
内祝・誕生日祝 祝砂糖・食料品・繊維・
タオル・シーツ


初節句祝
決定後なるべく早く
(年齢に応じ)

御初節句
初幟御祝
祝初節句
初雛御祝

武者人形・鯉のぼり・ひな人形・玩具・ゲーム
お返し
当日後なるべく早く
御礼・内祝 祝砂糖・食料品・繊維

入学祝 御入(園)学御祝
・御祝
(中学生以下)筆記用具・文具・書道セット
(高校以下)辞典・文具・時計
お返し
当日又は当日後なるべく早く
内祝 親がお返しの場合、繊維・陶器・ガラス

成人
当日又は一週間くらい前に贈る
祝御成人・成人式御祝・賀成人・祝成人 辞書・身具品・札入・ベルト・アクセサリー・筆記具・ステーショナリー
お返し 特別お返ししなくてもよいが、大人として本人から丁寧な礼状を忘れないこと!

還暦祝 数え年 61歳
古稀祝 数え年 70歳
喜寿祝 数え年 77歳
傘寿祝 数え年 80歳
米寿祝 数え年 88歳
卒寿祝 数え年 90歳
白寿祝 数え年 99歳
御還暦御祝
御古稀御祝
御喜寿御祝
御傘寿御祝
御米寿御祝
御卒寿御祝
御白寿御祝

または
寿・御祝

還暦の場合は男女ともに身につけるものを贈るのが良い。

古稀以外は、賀寿にちなんだ 置物、食器・ガラス・花瓶・電 化製品等、趣味に合った身の まわり品や、ご本人の希望の ものが喜ばれるでしょう。

現金を贈るのも良いです。
お返し
祝宴を開いた場合の引出物(当日)
○○御礼・寿・内祝 寿字を染め抜いたふくさや風呂敷・紅白まんじゅう・砂糖


名称(意味) 贈り物の時期

のし紙の表書き 好適品(例)

仏式
通夜

仏式通夜
通夜
〔死者の霊を慰めるため告別式の前夜〕
御霊前
御供
淋見舞
果物(カゴ付)
白色まんじゅう
線香
お返し
通夜式のあと(または平行して)通夜ぶるまいを行う。精進料理・寿司・サンドイッチ・酒を出す。酒はけがれをはらう意味での欠かせないもの。
仏式
告別式
告別式
葬儀 または告別式当日に持参
御香奠
(目上の人)
御香典
(目下の人)
・御弔料

金封(黒白結び切りの水引き)
生花
花輪
線香等

香典返し
49日(35日)に忌明の意味で法要を営む。香典返しは「半返」又は三分の一までを目安とする。
満中陰志・茶の子 ・志・忌明・志(戒名を書く場合もある)御弔典・御弔料 シーツ・タオル・砂糖
風呂敷・石鹸・陶器
お茶・食料品
神前 神前葬儀
神前葬儀の当日に
玉串料・御榊料・御霊前 供神前(一般の神前に供える品)
酒類
お返し
神式法要は10日ごとに行 い、50日祭で忌明けとなる 当日
50日忌明、志・1年祭り 仏事と同じで、半返しから三分の一を目安に品物を贈る。
石鹸・繊維・お茶
キリスト葬 キリスト葬
前夜祭・葬儀の日とも故人と別れをしのぶ意味で花をささげる
御花料・御弥撤料 ・御霊前・御偲料 献花(贈り主の名前は出さない)
御偲料(死者の霊に品 物を供える場合)
寺院 寺院への御礼
読経が終わり僧侶が帰るときに渡す
御布施・御経料・御膳料 金封の額は、寺の格式、僧侶の地位で異なる

仏事

仏事の年忌法要
1周忌、3周忌、7年忌、 13年忌、17年忌、23年忌、33年忌

「法要は祥月命日に行うのが良いが事情により変更してもかまいません。その場合は、命日より前にすること。」
御仏前、御供物料、御供、御菓子 料 「御供」の場合、品物を供える場合に使用。
食料品・菓子・線香
法要 法要引出物
法要当日、参列者または縁者に贈る。
志・○○年祖養戒名・俗名を書き
○回(年)忌
石鹸・砂糖・陶器・食料品・シーツ・お茶
※品物は地味な品で、長く残 らないものを選ぶのがコツ。